今日は2時に起きました。気温は4℃。寒い。三寒四温もついに三寒目でしょうか。週末は絶好の花見日和になりそう。
なぜ物を捨てるのか?その問いに答える事は難しい。
物を最小限にして生活をしていると感情的に「そんなことは無理だ」と誰かは言うかもしれません。もちろんすべての持ち物を捨てることはできません。しかし物に対する考え方を改めることで物に依存しない生活を可能にすることはできます。
人間は小さな子どものうちから自分が必ず死ぬという事を知っている唯一の動物。
誰も自分の持ち物を持って死ぬことは出来ません。すべて捨てることで僕たちの人生は完結するのです。
持ち物を手放すということは自らの死を受け入れ、誰もがみな平等にあたえられる一日一日を大切に生活するために必要な手段になります。
はるか昔かつて巨大な権力をもった王は死(孤独)を恐れて自分が亡くなったあとは、自分の墓にみずからの金銀財宝のほかに生け贄をささげるよう部下に命じました。
ある国では王が亡くなった後に自らの身体を永久保存するために冷凍保存することを望みました。今でも保管されているという話もあります。
このように死への恐怖に立ちむかうために様々なことが行われていきました。では一国の主ではない巨大な権力を持たない僕たちはどうすればいいのでしょう。
その方法はたったひとつ。死を受け入れて今生きていることに感謝すること以外ありません。
この世に生をうけたわれわれは必ず老いを迎え、以前には簡単に出来ていたことが出来なくなっていきます。いくら世界一の野球選手イチローであっても一生プロ野球選手でいられるわけではありません。今年ついに年齢とともに身体能力が衰え引退することとなりました。
老いを受け止める事は死を受け止めることであり、今生きているこの瞬間を大切にすることと同義。
命に限りがあるからこそ僕たちは輝きます。もしあなたが永遠の命を手に入れられるとしたらそれは幸せでしょうか?不幸でしょうか?
終わることのない映画や音楽に僕たちは感動し心惹かれるでしょうか?
9回で終わらない野球の試合では何を楽しめばいいのでしょう。
命は制限があるからこと僕たちは一生を懸命に生きる事ができるのです。
なぜ物を捨てるのか?一言ではいい表すことは難しいです。しかし物を捨て、こだわりを捨て、見栄を捨て、権力(社会的地位)を捨てたあとの世界は僕たちを幸せにしてくれることでしょう。
人間は欲深い生き物です。あこがれのマイホームも数年も住めばほころびを感じるようになります。
今持っている持ち物の中で、なくても平気な物を捨ててみてはいかがでしょうか?
95%以上の物が不要な物になるでしょう。