あなたは結婚や出産・子育てについてどんなイメージをお持ちですか?
「自由がなくなる」「お金がかかる」「大変」などネガティブなイメージを連想するかもしれませんね。確かに僕も、結婚してから自分の時間はめちゃくちゃ減りました。しかし、その減った自由の時間は本当に必要な時間だったのか?
今考えると、独身時代の僕はとんでもなくダラけた生活をしていました。
独身時代のとある1日を紹介しますと、17時ごろに仕事を終えて会社を出ます。自宅の近くのラーメン屋さんでビールとラーメンを食べて18時ごろに帰宅。ほろ酔いでテレビを観ながらソファーで仮眠。深夜の2時ごろに起き出し、シャワーを浴び、またテレビやネットを見ながら発泡酒を飲む。眠くなったまた寝て、出社ギリギリまで就寝。毎朝ギリギリに起床。慌てて家を出て行く。
といった生活をしていました。
もちろん僕は自分がダメ人間の生活をしているのを自覚していました。しかし、ダメ人間の生活から抜け出せずにいたのです。”深夜”4時に6万円ほどのルンバを購入し、クレジットカードが凍結されたこともあります。そんな時間に20代の若者が自動掃除機を買うなんてことが、クレジットカード会社の想定に入ってなかったのです。
今も4時に起きますが、20時30分に寝て”早朝”4時に起きてます。
深夜と早朝の意識の違いはめちゃくちゃ大きいです。
現在の生活はというと、18時ごろに帰宅し、家族みんなで夕食を食べ、子どもたちと入浴。就寝時間までは、子どもたちの宿題をみたり本を読んだり、一緒にゲームをしたりして過ごしています。そして20時30分に消灯。
帰宅してからは自分の時間はほとんどありません。最近は早朝の4時に起きて、執筆活動や本を読む時間が僕の自由な時間になります。
制限があれば人間はとても時間を濃厚に使うことができます。
あなたも、朝にギリギリに起きても、たくさんの用事を短時間でこなすことができた経験があると思います。不思議と子どもが3人に増えて、用事が増えても朝にかかる時間はほとんど変わらなかったです。
独身で会社も辞めてフリーランスとなった佐々木 典士さんは「自由と結婚した」と言われていました。
参照:ミニマリスト 佐々木 典士さんに聞く『世界のミニマリズム』 – PAPASU
しかし、自らの著書『ぼくたちは習慣で、できている。』で”自由時間は多すぎないほうが幸せ”とも書かれています。
自由であるはずの佐々木さんは規則正しい時間割の中で制限を作って生活をしているようです。
『ぼくたちは習慣で、できている。』 〜P15 ぼくの1日の過ごし方〜 より
時間だけではなく、お金に関しても同じことが言えます。
なんでも買える大金持ちになりたいと人は願いますが、なんでも買えるようになれば、物を買う喜びは劇的に少なくなります。
最近僕はMacBook Airを買いました。新しいMacBook Airのバラフライキーボードの打ちやすさに感激し、バッテリーの持ち時間にも感激しました。しかし、それは制限されているからこその喜びです。
新しいMacBookが発売される度に最高のスペックで買い続けていれば、喜びは当たり前になり感動することも少なくなってしまいます。
毎月決められた給料の中で生活をし、制限されているからこそ買い物も真剣になり喜びも増加します。僕がなんでも買えると思っていた独身時代にクリック1つで買った自動掃除機ルンバはすぐに使わなくなってしまいました。
クレジットカードが凍結されて映画館で恥をかくくらいなら買わなくて良かったなとも思っていました。
確かに3人の子育ては大変です。時間だけでなく、たくさんお金だってかかります。ゴルフも辞めました。飲み会もすぐに帰ります。しかし、子育てには何事にも変えられない喜びもたくさんあります。
今日、コトバがだんだん話せるようになった娘が「パパすき」と言って、ぎゅーと抱きしめてくれました。