なんのために僕は物を少なくして生活しているのか?

今日は2時に起きました。気温は26℃。晴。

何度も書いていますが、物を最小限に減らして生活をしたいなら、なんのために物を減らしたいのか「理由」を考える事が大切です。

自分の人生を好転させたいと思い、漠然と片付けに取り組むこともいいですが、出来れば具体的な理由があった方が簡単に話は進むでしょう。

僕にとって今もっとも人生で大切にしていることは『子育て』です。

子どもたちが真っ直ぐ育つように毎日試行錯誤しながら生活をしています。時には怒りすぎて後悔することもありますが、子ども達が幸福な人生を感じられるように、全力で子育てをしているつもりです。

しかし、子どもが簡単に喜ぶようなおもちゃは出来るだけ買いません。時に貰ってくることはありますが、原則としてはおもちゃを購入するのは誕生日とクリスマスだけにしています。

おもちゃを購入してもすぐに遊ばなくなってしまうことが多いですし、おもちゃが無ければ子どもたちは工夫して遊びます。

先日も長男のサッカーの試合に行ったときには、次男も末の娘もおもちゃは持っていなかったのですが、次男はお菓子のラムネの入れ物に虫を捕まえて遊んでいました。

末の娘も枝や石を使って遊んでいました。

おもちゃがあればおもちゃで遊ぶでしょうが、おもちゃがなければ、お菓子の入れ物や枝や石を使って遊びます。自ら頭を使って遊ぶことで子どもたちが成長した時に、大きな財産になると信じています。

毎日の積み重ねが1年となり、人生となります。

我が家の長男と次男は剣道をしているのですが、先日道場で毎日の積み重ねが生きている事を発見しました。

それは2人の姿勢です。通っている剣道教室では、稽古が始まる時と、稽古が終了する時に、生徒全員が正座をして黙想をする決まりになっています。

その時に我が家の兄弟の背筋がまっすぐに伸びて姿勢が良い事に気が付きました。

自然と言われなくてもお腹に力を入れて背筋をまっすぐに保っていたのです。もちろんふざけていて手をついていることもありますが、集中して黙想をしているときには真っ直ぐにピンと見本になるような姿勢をしていました。

これは普段の生活から椅子の背もたれをなくしたスツールに座っていることが大きいと思います。

小さな子どものうちから我が家はスツールに座って食事をし、勉強をしていました。スツールには当然ながら、背もたれも肘掛もないので、お腹に力を入れていないと姿勢を保つことが難しい椅子です。

しかし、毎日スツールしかない生活をしていると、背骨が真っ直ぐにする習慣が身に付きます。

最近作った丸のスツールは椅子を少し斜めにしただけでこけてしまうほど小さなサイズで作りました。極端に言えば、真っ直ぐに座らないと倒れるスツールです。

これは前に作った座面の大きなスツールだと、子ども達が机に手をついて椅子を斜めにして遊んでいたり、座面に手をついて姿勢を崩しているのを見たので作りました。

これはフールプルーフ(fool proof)と言われる方法で、そもそも誤った操作や危険な使い方ができないような構造や仕掛けのことで、日本語に直訳すると「ばかなことはさせない」という意味になります。

椅子の場合のばかなことというと「背もたれや肘掛に体重を乗せ姿勢を崩す」ことになります。

毎日「姿勢を正しくしなさい」と小言を言うくらいなら、いっそのこと背もたれと肘掛を無くすほうが怒る回数も減って、親である僕も子どもたちも幸せに生活が出来ます。

もちろん最初は斜めに座ろうとして、こけてどこかに頭や手をぶつけることもあります。しかし、子どもであっても大人であっても物理的な痛みによって学ぶことの方が身につきます。もちろん体罰を推奨しているのではありません。ただある程度の痛みが人を成長させてくれることは間違いないでしょう。

だんだんと年を取れば自転車でもバイクでも速度を落として安全に走るのと同じように。

今の僕は自分の事よりも子どもの幸福考えて少ない荷物で生活しています。子育てが終わったら、世界を旅する夢もあるので、大型の家具や家電が必要な時期は限られています。いつまで使うのか、なんのために使うのかを少しでも考えると新たに購入する物は減っていきます。

今の僕は欲しい物よりも必要な物を購入します。

1日1日を過ごしていくことが僕たちの与えられた人生。誰に与えられたのかはよくわかりませんが、漠然と過ごすのではなく僕は十全に生きていきたい。

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